新たなブロックはペットボトル

レゴグループが使用済みペットボトルを再利用したレゴ(R)ブロックの試作品を公開しました。

f:id:primenetwork:20210628090659j:plain
LEGO

リサイクル素材を使用したブロックの開発はレゴグループとして初めての取り組みのようで、2020年に発表した3年間で4億ドルのサステナビリティへの投資の一環で「2030年までにレゴの全てのパーツを持続可能な資源由来のプラスチックにする」という目標における最新のステップのようですね

この新しい試作品では、廃棄された飲料用ペットボトルのプラスチックが使われていて、既存のレゴ(R)ブロックと同様、極めて厳しい品質と安全性の要件を満たしているのだそうで、さらには米国食品医薬品局(FDA)および欧州食品安全機関(EFSA)の承認を受けた米国のサプライヤーから調達した再生プラスチックを使用されています。

平均して1リットルのペットボトルからは、2×4のレゴ(R)ブロック10個分の原材料が得られるのだそうで、今回の発表は試作品開発のお知らせとなっており、製品化に向け引き続き、品質テストや開発作業を実施していくのだそうで、色の追加、さまざまな形状のテスト、成型時の品質テストなど、さらなる開発作業を行い、パイロット生産段階に移行するかを決定していく流れで、少なくとも今後1年はかかる見込みとなっています。

また、新しい素材を使用するには、必要な量の原材料を調達できるかどうかを確認する必要もあるようで、レゴグループは、これが可能であると確信しており、長期的な供給の確保に向け引き続き取り組んでいくのだそうです。

レゴグループにとっての持続可能な素材とは、再生可能、またはリサイクルされた資源を用いて責任を持って生産されること、廃棄物の発生がほとんどないこと、持続可能な化学物質を使用していること、そして製品寿命が尽きたときに完全にリサイクル可能であることであり、これを実現するため、これからも研究を続けていくのだとか。