したたかアップル iPhone廉価版、実はちっとも安くない

こんにちは!
ネットのニュースを見てもどこもiPhoneの話題ばかりですね。
とはいえ、今回のiPhone発売は、あまり驚きがなかったように思いませんか?
ジョブス氏の時代にはありえないほどの情報が漏れてたってことです。
アップルファンとしては結構悲しいですよね…

それに今回はiPhone廉価版についてのニュースがありましたので引用致します。

したたかアップル、iPhone廉価版は実はちっとも安くない

■新型iPhone、2機種発表

米アップルは10日、「iPhone(アイフォーン)」の新型2機種を発表した。上位機種の「5s」と廉価版の「5c」で、いずれも20日に日米など9カ国で発売。日本では新たにNTTドコモも取り扱う。廉価版は、苦戦している中国など新興国市場での挽回が狙いだが、先進国でも売り出される。消費者は上位機種とどちらを買えばいいのだろうか。販売戦略を分析すると、廉価版で得をするのは、消費者ではなく、アップルの方だという“深謀遠慮"が見えてきた。(SANKEI EXPRESS)

■2年契約で99ドル
「このビジネスは非常に規模が大きくなったので、1機種だけでなく、2機種の新アイテムを投入することにした」

カリフォルニア州のアップル本社で開いた発表会で、最高経営責任者(CEO)のティム・クック氏(52)は、こう説明した。初代登場から6年間守ってきた1機種展開の戦略を大転換する。

目玉である「5c」の価格は、米通信会社との2年契約で記憶容量16ギガバイトのモデルが99ドル(約1万円)。現行機種「5」の後継となる「5s」は199ドルに据え置き、廉価版とは倍の価格差をつけた。

「5c」はプラスチック製ボディーで青、緑、黄、ピンク、白のカラフルな5色展開。「5s」は従来の白と黒に、ゴージャスなゴールドを加えた。

いずれも最新の基本ソフト(OS)「iOS7」を搭載し、800万画素の高性能カメラを備えている。「5s」は処理速度を「5」の2倍に高め、指紋認証機能を導入したが、「5c」も「5」と同等の性能を持っている。

韓国サムスン電子に大差を付けられている新興国市場での巻き返しの切り札と期待される「5c」だが、発表内容に「サプライズ」がなかったことから、10日のアップル株は前日比2.28%安とさえなかった。

■旧型値引き販売停止

だが、この日の会見では、2機種展開に匹敵する戦略の大転換も打ち出された。アップルはこれまで新型アイフォーン発売後も、旧型を100ドル程度値引きして販売を続け、利用者の裾野の拡大を図ってきた。しかし、クック氏は「今回からそれを止める」と明言した。現行「5」の値引き販売は行わない方針で、廉価版の「5c」がその代役を果たすという戦略だ。

廉価版の発売はブランドイメージに加え、利益率の低下を招くと懸念されていた。ところが、5cは通信会社と2年契約を結べば99ドルで手に入るが、端末本体の価格は549ドルに設定されており、実はちっとも安くないのだ。現時点で日本や新興国での料金設定は不明だが、「『5c』についても、これまでと同様に十分な利ザヤを確保している」(米ITアナリスト)との見方がもっぱら。

■製造コスト大幅減

「5c」は、ボディーの素材を剛性アルミからプラスチックに変更したことで、製造コストが大幅に下がった。これまでは新型発売後も、製造コストが高い値引き販売の旧型の方が売れるため、利益率が低下し収益を圧迫してきた。旧型の値引き販売を止め、「5c」に切り替えれば、その悩みは解消できる。

アップルが儲かるということは、利用者にとっては“お買い得"ではなく損をしていることになる。消費者を驚かせるサプライズはなかったが、実にしたたかな戦略といえそうだ。

したたかアップルと言われているのは、今更ではないとは思いますが…。
実際廉価版と言っても定価は549ドル。
確かにちっとも安くはありませんよね…